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AutoTURNの代替になるか:PathSweeperとAutoTURN Onlineの比較

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Founder & Developer · 公開日 · Reading time: 26分で読めます

車両軌跡図AutoTURN Online比較ソフト

ブラウザだけで使えるAutoTURNの代替を探すと、たいていAutoTURN OnlineとPathSweeperの2つに行き着きます。どちらも図面の上に車両の旋回軌跡を描き、CADのライセンスがなくても動き、道路設計の統合ソフトではなく「この車が、ここを、通れるか」を示す図を作るための道具です。

先に立場を書いておきます。PathSweeperは当社の製品です。そのためAutoTURN Onlineについて書くことは、2026年9月21日時点で公開されているトランソフト・ソリューションズの日本語ページに書かれていることだけに限りました。出典は末尾に挙げています。以下で「参照ページに記載なし」とあるのは、参照した3ページを読んで該当する記述を見つけられなかった、という意味であり、その機能が存在しないという意味ではありません。導入の判断を左右する項目があれば、契約の前にトランソフトに直接確認してください。AutoTURN Onlineのほうが向いている場面には、後ろで節をひとつ割いています。

乗り換えにかかる費用

ご利用地域の価格です。表示はすべて税別です。

AutoTURN Online

サブスクリプションのみ。公表されている年額です。

€630 / 年

PathSweeper Annual Pass

1年間はプロジェクト数無制限。1年ごとに解約できます。

€399 / 年

PathSweeper Project Pass

1つのプロジェクトを無期限で利用できます。

€39 買い切り

Annual Passを見る

まず試すだけなら、無料版に費用はかかりません。

AutoTURN Onlineの金額は、ご利用地域向けの公開価格ページに表示されているものです(端数処理あり、2026年9月27日時点、税別)。PathSweeperの金額は、同じ市場でお支払いいただく金額です。

要点を先に書きます。AutoTURN Onlineの強みは車両ライブラリの広さで、日本語ページは「2800台以上の標準車両およびメーカー車両」と書いています。PathSweeperの強みは、任意寸法の車両を自分で作れることと、無料の範囲が実用になっていることです。そして日本で設計する人にとって重要な点がひとつあります。どちらの製品も、道路構造令の設計車両を収録しているとは書いていません。だからこの比較の分かれ目は、車両ライブラリの台数そのものよりも、手元にある諸元を自分で入力できるかどうかになります。

デスクトップ版のAutoTURNと比べたいときは、話が変わります。そちらはAutoTURNの代替のページで扱っています。

一覧で見る違い

PathSweeperAutoTURN Online
ブラウザだけで完結○○(「CADなしで実現」と説明)
CADのライセンス不要不要
車両ライブラリ6か国の公式設計車両70車種以上(ドイツ・イギリス・アメリカ・オーストラリア・フランス・スペイン)「2800台以上の標準車両およびメーカー車両」
日本の設計車両収録なし。道路構造令第4条第2項の値を任意寸法の車両として入力日本語ページに道路構造令への言及なし
任意寸法の車両○ 連結車を含む。作成と保存は無料、プロジェクトでの利用はProject Pass参照ページに記載なし
無料で使える範囲○ 標準車両4種、回数制限なし、PNG・JPEG・PDF画像の書き出し「無料で始める」ボタンあり。範囲は参照ページに記載なし
駐車場設計のモジュールなしあり(2024年1月23日のお知らせによれば、軌跡解析と駐車場設計の2モジュール構成)
料金の形無料版、Project Pass(プロジェクトパス、1プロジェクトの買い切り、€39)、Annual Pass(€399/年)年間サブスクリプションと月間サブスクリプション

金額は本文には書きません。価格表に、閲覧している市場の通貨で表示されます。

車両ライブラリ

ここはAutoTURN Onlineのいちばん強いところです。日本語ページは車両ライブラリを「2800台以上の標準車両およびメーカー車両」と説明しています。この数字は動いています。2024年1月23日の日本市場導入のお知らせでは、同じライブラリが「700台を超える標準車両とメーカーベースの車両」と書かれていました。約2年8か月でそれだけ増えた、ということになります。いずれにせよ、各国の基準車両を長年整備してきた供給元が維持している大きなライブラリです。複数の国の案件を日常的に扱うなら、この幅はそのまま価値になります。

PathSweeperのライブラリは、意図的に狭く作ってあります。印刷された基準書で寸法が定義されている車両だけを入れる、という方針をとっているためです。

国別ライブラリ内容
ドイツ(RBSV 2020)公式設計車両13車種。塵芥収集車、セミトレーラ、連節バスを含む
イギリスDB32とFTA 2016から10車種
アメリカ(AASHTO)20車種。寸法はフィート表示
オーストラリアAustroads 2023とAS 2890から24車種
フランス(CERTU)基準車両20車種
スペイン(Norma 3.1-IC)7車種

合計で公式設計車両70車種以上、6つの国別ライブラリです。他国のライブラリとメーカー別の車種は準備中です。

「2800台以上」に対して、これは明らかに小さいライブラリです。正直に書けば、当社がまだ扱っていない国の、あまり使われない基準車両をそのまま呼び出したいのであれば、AutoTURN Onlineのほうが持っている可能性が高いと思います。

ただし日本で設計している読者にとっては、この差はそのまま効きません。次の節がその理由です。

日本の設計車両をどう入力するか

はっきり書きます。PathSweeperは日本の設計車両を収録していません。そして2026年9月21日時点で、AutoTURN Onlineの日本語ページにもAutoTURNの日本語製品ページにも、道路構造令や日本固有の車両ライブラリへの言及はありません。繰り返しますが、これは記載がないという事実であって、収録されていないことの証明ではありません。

日本の場合、この状況はそれほど不利になりません。設計車両の諸元が政令の本文に表として印刷されていて、しかも無償で読めるからです。道路構造令(昭和45年政令第320号)第4条第2項は、設計車両4種の諸元を次のように定めています(単位:m)。

設計車両長さ幅高さ前端オーバハング軸距後端オーバハング最小回転半径
小型自動車4.71.72.00.82.71.26
小型自動車等62.02.81.03.71.37
普通自動車122.53.81.56.54.012
セミトレーラ連結車16.52.53.8(重要物流道路である普通道路にあつては4.1)1.3前軸距4・後軸距92.212

同じ表の備考が、長さに関わる3つの用語の測り方を定義しています。前端オーバハングは車体の前面から前輪の車軸の中心まで、軸距は前輪の車軸の中心から後輪の車軸の中心まで、後端オーバハングは後輪の車軸の中心から車体の後面までです。この3つは車両エディタの入力項目とそのまま一対一で対応します。セミトレーラ連結車は、軸距が前軸距4mと後軸距9mに分かれているぶん、連結車の入力欄がそのまま埋まります。なお設計車両を任意寸法の車両として作って保存すること自体は無料で、その車両をプロジェクトで使う段階でProject PassかAnnual Passが要ります。標準車両4種での確認は無料です。

ここで一点だけ注意があります。最小回転半径は、車両制限令第3条第1項第5号が「車両の最外側のわだちについて十二メートル」、道路運送車両の保安基準第6条が「最外側のわだちについて十二メートル以下でなければならない」と定めているとおり、車体の角ではなくタイヤの通った跡(わだち)のいちばん外側で測る値です。道路構造令第4条第2項の表も設計車両ごとの最小回転半径を掲げていますが、同じ表の備考が定義しているのは前端オーバハング・軸距・後端オーバハングの3つで、測り方は書かれていません。いずれにしても直径ではありませんし、諸元表の最小回転半径がそのまま必要な道路幅になるわけでもありません。軌跡図を描く意味もそこにあります。

入力するときは、この点が効いてきます。車両エディタには、最外側のわだちで測った回転円の直径を入れる項目があります。政令の表に載っているのは半径なので、ここには2倍した値を入れます。普通自動車の12mなら24m、小型自動車の6mなら12mです。壁から壁までの半径を入れる項目にそのまま12mと入れてしまうと、実物より小さく回る車両ができあがります。

当社ができるのは、政令が載せている数字を自分で入力して使えるようにすることまでです。その先、基準を満たしているかどうかを判断するのは設計する人の仕事で、そこを道具が肩代わりすることはありません。設計車両そのものについては道路構造令の設計車両で、作図の手順については車両軌跡図の書き方で詳しく書いています。

旋回のモデル化

フォーラムエイトは旋回方法を「通常旋回」(一定の旋回半径での旋回)と「据え切り旋回」(コーナーで一旦停止し、ハンドル据え切りで最小旋回半径となる状態での旋回)に分けています。エムティシーは後者を「停止旋回・解法1(止まりハンドル)」と呼んでいます。PathSweeperの設定にある2つのモードは、この区分におおむね対応します。据え切りではハンドルが瞬時に切れる前提で回り、通常旋回では操舵の速さに上限がかかり、走りながらでなければハンドルが切れません。緩和区間まで計算するぶん、PathSweeperの通常旋回はフォーラムエイトの「通常旋回(クロソイド曲線法)」(緩和曲線区間を考慮した旋回)に近い考え方です。無料版は据え切り旋回で計算します。通常旋回で作図した経路を保存して書き出すには、そのプロジェクトのProject PassまたはAnnual Passが必要です。

掃過範囲の内側の境界を決めるのは、車体後部の角ではなく後輪、それも車軸位置のタイヤです。手描きでもソフトでも、ここを取り違えると内側が狭く出ます。

正直に書いておくべき制約もあります。計算エンジンが扱う被牽引車は1台までです。セミトレーラ連結車は問題なく扱えますが、フルトレーラ連結車は正しく扱えません。被牽引車を2台つなぐ構成が要件に入っているなら、PathSweeperは候補から外れます。

AutoTURN Onlineの内部の計算方法については、公開されている日本語ページに記述がないため、推測しません。

図面の読み込みと書き出し

PathSweeperの流れはこうです。図面をPDF・JPG・PNGで下敷きにし、既知の寸法を2点で拾って縮尺を合わせ、経路を描きます。ここまでは無料です(PDFの読み込みには無料アカウントが必要です)。Project Passを購入すると、DWG・DXF・12d XMLを直接読み込めるようになり、衛星画像を背景に使えるようになります。

書き出しはDXFがAutoCAD 2013形式(AC1027)、単位はミリメートル(INSUNITS 4)、DWGがAutoCAD 2000形式(AC1015)です。書き出す前に図面上に基準点を置くと、その点が生成される図面の原点(0,0)になります。レイヤは掃過範囲、前軸中心の軌跡、車両外形、諸元表などに分かれているので、既存図面に重ねてから不要なレイヤを落とせます。DXF/DWGの書き出しには縮尺合わせが済んでいることが前提です。PNG・JPEG・PDF画像の書き出しと、経路ごとに1枚ずつ画像を出すZIPの一括書き出しは無料です。

AutoTURN Onlineの日本語ページは、下敷きにする図面について「図面ファイル(dxfまたはdwg)、画像(jpg・png)をインポートするか、Googleマップを使用します」と書いています。書き出しについては「走行軌跡シミュレーションと駐車場レイアウトをエクスポートして、クライアントやチームメンバーと共有できます」とあるだけで、形式は挙げられていません。納品形式が決まっている案件では、書き出しの形式は事前に確認するべき項目です。

様式の話もしておきます。国内にはJASO Z006:1992「セミトレーラ及びフルトレーラの直角旋回軌跡図の様式」という規格があり、1972年制定、1992年改正、2024年確認です。国内の作図ソフトにはこの様式で出力できるものがあります。PathSweeperは幾何形状をDXF/DWGで書き出すもので、JASO Z006の様式で組版した図面を出力するものではありません。提出先がこの様式を指定しているなら、それは国内ソフトの仕事です。

料金の形

AutoTURN Onlineの日本語ページに掲げられているプランは、年間サブスクリプションと月間サブスクリプションの2つです。ページには「無料で始める」と「今すぐ購入」のボタンが置かれていますが、無料で始めた場合の範囲は書かれていません。

PathSweeperには3つの道があります。無料版、Project Pass(1プロジェクトごとの買い切り)、そして継続して使う人向けのAnnual Pass(年額)です。無料版では標準車両4種を使った確認を回数の制限なく行えて、PNG・JPEG・PDF画像での書き出しもできます。Project Passを買うと、そのプロジェクトで公式設計車両のライブラリ、任意寸法の車両、DWG/DXFの読み込みと書き出し、衛星画像、動画、A3の検討図が使えるようになり、請求書も発行されるので案件経費として処理できます。

どちらの製品も価格を市場ごとに出しています。比べるなら自分の通貨で比べるのが正確なので、金額は次の表に任せます。表示されるのは、閲覧している市場の通貨での金額です。

乗り換えにかかる費用

ご利用地域の価格です。表示はすべて税別です。

AutoTURN Online

サブスクリプションのみ。公表されている年額です。

€630 / 年

PathSweeper Annual Pass

1年間はプロジェクト数無制限。1年ごとに解約できます。

€399 / 年

PathSweeper Project Pass

1つのプロジェクトを無期限で利用できます。

€39 買い切り

Annual Passを見る

まず試すだけなら、無料版に費用はかかりません。

AutoTURN Onlineの金額は、ご利用地域向けの公開価格ページに表示されているものです(端数処理あり、2026年9月27日時点、税別)。PathSweeperの金額は、同じ市場でお支払いいただく金額です。

AutoTURN Onlineが市場ごとに公開している金額は、次の表にまとめてあります。最終的には自分の所在地から表示される金額が正で、判断の前にトランソフトに現在の条件を確認することをおすすめします。

地域別のAutoTURN Online価格

PathSweeperが対応するすべての市場について、AutoTURN Online公式ストアに掲載された1ユーザーライセンスの定価です。2026年9月27日時点、税別。

市場請求通貨年額月額
ドイツEUR€630€90
アメリカ合衆国USD$680$100
イギリスGBP£520£80
スイスCHFCHF 583CHF 86
オーストラリアAUDA$800A$120
カナダCADCA$770CA$110
ニュージーランドNZDNZ$1,243NZ$183
シンガポールSGDSGD 899SGD 132
中華人民共和国香港特別行政区HKDHK$5,521HK$812
日本JPY¥110,716¥16,282
ノルウェーEUR€630€90
スウェーデンSEKSEK 6,983SEK 1,027
デンマークDKKDKK 4,620DKK 679
アラブ首長国連邦USD$680$100
サウジアラビアUSD$680$100
チェコCZKCZK 15,352CZK 2,258
ポーランドPLNPLN 2,754PLN 405
インドINR₹43,000₹6,100
エジプトUSD$680$100
台湾USD$680$100
韓国KRW₩972,570₩143,025
中国CNY元 4,817元 708
ブラジルBRLR$3,718R$547

ノルウェーはEURで請求されます。アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、台湾はUSDで請求されます(これらの市場にはTransoftの現地ストア価格がありません)。

EURとUSD以外の価格は、販売元のストアが独自のレートで換算しており、時期によって変わります。いずれの金額もVATおよび売上税を含みません。

実際に適用されるのは、公式ストアがその地域で表示している価格です。ご不明な点があれば、購入前にTransoftに現在の条件をご確認ください。

この価格データをJSONでダウンロード

なお国内には、軌跡作図を専門にしたソフトもあります。フォーラムエイトの「車両軌跡作図システム」、AutoCADのアドオンであるエムティシーの「車両走行軌跡作図システムAPS-K for AutoCAD」、IntelliCAD上で動くシビルテックの無償の「車両の旋回軌跡作図」などで、いずれも自社ページで価格と対応車種を公開しています。CADのライセンスがすでにあり、JWWでの出力や申請様式での出力が要件なら、そちらのほうが素直です。

AutoTURN Onlineを選ぶほうがよい場合

公平に書くなら、この節が要ります。

車両ライブラリの広さが決め手になるなら、AutoTURN Onlineです。「2800台以上」というのは、当社の6つの国別ライブラリとは桁が違います。当社が扱っていない国の基準車両を、寸法を自分で入力せずにそのまま呼び出したい場面では、この差がそのまま効きます。

駐車場の設計まで同じ道具で進めたい場合も、AutoTURN Onlineです。日本市場導入のお知らせによれば、同製品は車両走行軌跡解析と駐車場設計の2モジュール構成で、PathSweeperに駐車場の区画割りを作る機能はありません。

それから、提出先や検証側がAutoTURNの出力を明示的に求めている場合。そのときはAutoTURNを使うのがいちばん短い道です。

そして比較の相手がそもそもデスクトップ版なら、検討する項目が変わります。同社の日本語製品ページはAutoTURN Proについて「メーカー別および標準設計車両ライブラリに1300台以上の車両が含まれている」と書いています。CADの中で完結する深い統合は、ブラウザだけの道具では置き換えきれません。そちらの比較はAutoTURNの代替のページにあります。

まとめ

状況向いているほう
年に数件、必要になったときだけ確認したいPathSweeper(1プロジェクトの買い切り)
毎週のように軌跡図を描いているPathSweeper(Annual Pass)
道路構造令の設計車両で確認したいPathSweeper(諸元を入力して作る)
実在の車両や特装車の諸元表が手元にあるPathSweeper(任意寸法の車両)
当社が扱っていない国の基準車両を、入力せずに呼び出したいAutoTURN Online(ライブラリの広さ)
駐車場の区画設計まで同じ道具で進めたいAutoTURN Online(駐車場設計モジュール)
提出先がAutoTURNの出力を指定しているAutoTURN Online
JASO Z006の様式やJWWでの納品が要件国内の軌跡作図ソフト

どちらもブラウザで同じ仕事の中心部分をこなします。図面を下敷きにし、車両を選び、経路を描き、掃過範囲を得る。そこまでは同じです。

AutoTURN Onlineが持っているのは、はるかに広い車両ライブラリと、駐車場設計のモジュールと、長く使われてきた名前です。

PathSweeperが持っているのは、任意寸法の車両を連結車を含めて作れること、実用になる無料版、そして道路構造令第4条第2項の諸元から設計車両を自分で作れる車両エディタです。日本で設計する読者にとっては、どちらの製品も日本の設計車両を収録しているとは書いていない以上、最後に残る差はそこだと考えています。

連結車の軌跡を具体的に見たい場合はセミトレーラ連結車の軌跡図へ。単車のトラックで諸元表の値をどう読むかはトラックの軌跡図と最小回転半径にまとめています。自分の図面で先に動きを確かめたい場合は、ブラウザ版をそのまま開いてください。試すこと自体に費用はかかりません。

よくある質問

2026年9月21日時点の日本語ページに掲げられているプランは、年間サブスクリプションと月間サブスクリプションの2つで、ページには「無料で始める」と「今すぐ購入」のボタンが置かれています。無料で始めた場合に何がどこまで使えるかは、そのページには書かれていませんでした。PathSweeperは別の形をとっています。標準車両4種(乗用車・小型貨物車・2軸トラック・バス)を使った図面の縮尺合わせ、経路の作図、掃過範囲の表示、PNG・JPEG・PDF画像の書き出しは無料で、回数の制限もありません。公式設計車両のライブラリ、任意寸法の車両の利用、DWG/DXFの読み込みと書き出しは、1プロジェクトごとの買い切りであるProject Pass(プロジェクトパス)か、継続利用向けのAnnual Pass(€399/年)で使えるようになります。

ブラウザだけで完結する道具という意味では、PathSweeperがその位置にあります。インストールは不要で、画像の図面(JPG・PNG・WebP、5 MBまで)ならアカウントなしで下敷きにできます(PDFは無料アカウントが必要です)。縮尺を合わせ、経路を描くと掃過範囲がその場で表示されます。任意寸法の車両を作る機能があり、セミトレーラのような連結車も、前軸距・後軸距・オーバハング・最大操舵角といった諸元を入力して作れます。ただし公式設計車両のライブラリはドイツ・イギリス・アメリカ・オーストラリア・フランス・スペインの6か国分で、日本の設計車両は収録していません。任意寸法の車両を作図に使うにはProject PassかAnnual Passが必要です。国内にも軌跡作図を専門にしたソフトがあり、AutoCADのアドオンとして動くものや、IntelliCAD上で動くものもあります。どれが代替になるかは、CADのライセンスを持っているか、図面をどの形式で納めるかで変わります。

AutoTURNはトランソフト・ソリューションズのデスクトップ製品で、CADの上で動きます。同社の日本語製品ページは、AutoTURN Proについて「メーカー別および標準設計車両ライブラリに1300台以上の車両が含まれている」、標準的な車両が「1800台以上」あると説明しています。AutoTURN Onlineは、同社が2024年1月23日に日本市場への導入を発表したウェブベースの製品で、日本語ページでは「あらゆる場所の車両アクセスと駐車場計画をCADなしで実現」と説明されています。本稿が比較しているのはウェブ版のほうです。

2026年9月21日時点で、AutoTURN Onlineの日本語ページにもAutoTURNの日本語製品ページにも、道路構造令や日本固有の車両ライブラリへの言及はありません。ただし、製品紹介ページに記載がないことは、製品に収録されていないことの証明にはなりません。必要であれば導入前にトランソフトに確認してください。PathSweeperも日本の設計車両は収録していません。道路構造令第4条第2項の表は政令の本文に印刷されていてe-Gov法令検索で無償で読めるので、その値を任意寸法の車両として入力して使います。任意寸法の車両を作図に使うにはProject PassかAnnual Passが必要です。

作れます。ブラウザ上の車両エディタに、長さ・幅・軸距・前端オーバハング・後端オーバハング・最大操舵角といった諸元を入力すると、その車両がすぐに作図に使えます。セミトレーラのような連結車にも対応していて、トラクタ側とトレーラ側の軸距を分けて入力します。トレーラ側の前端オーバハングは連結点(第五輪、日本語ではカプラオフセット)から測る値で、通常はマイナスになります。諸元表の値をそのまま入れる前に、どの基準点で測られた寸法かを確認してください。車両を作って保存すること自体は無料ですが、作った車両をプロジェクトで使うにはProject PassかAnnual Passが必要です。なお計算エンジンが扱う被牽引車は1台までで、フルトレーラ連結車は正しく扱えません。

PathSweeperは図面をPDF・JPG・PNGで下敷きにでき、Project Passを購入するとDWG・DXF・12d XMLも直接読み込めます。書き出しはDXFがAutoCAD 2013形式(AC1027)、単位はミリメートル(INSUNITS 4)、DWGがAutoCAD 2000形式(AC1015)です。書き出す前に図面上に基準点を置くと、その点が生成される図面の原点(0,0)になるので、既存の図面の正しい位置に重ねられます。レイヤは掃過範囲、前軸中心の軌跡、車両外形、諸元表などに分かれています。DXF・DWGの書き出しには縮尺合わせが済んでいることが前提で、Project Passの機能です。PNG・JPEG・PDF画像の書き出しは無料で使えます。AutoTURN Onlineについては、日本語ページが下敷きにする図面について「図面ファイル(dxfまたはdwg)、画像(jpg・png)をインポートするか、Googleマップを使用します」と書いています(2026年9月21日時点)。書き出しの形式は、そのページには挙げられていません。

出典・参考資料

  1. AutoTURN Online日本語ページ(キャッチコピー、車両ライブラリ、プラン) — Transoft Solutions
  2. CAD不要で車両走行軌跡解析や駐車場設計が可能なサービス(日本市場導入のお知らせ、2024年1月23日) — Transoft Solutions
  3. AutoTURN日本語製品ページ(デスクトップ製品の車両ライブラリ) — Transoft Solutions
  4. 道路構造令(昭和45年政令第320号)第4条 — e-Gov法令検索(デジタル庁)
  5. 道路構造令の解説 資料 1-2 設計車両 — 国土交通省
  6. 車両制限令(昭和36年政令第265号)第3条 — e-Gov法令検索(デジタル庁)
  7. 道路運送車両の保安基準(昭和26年運輸省令第67号)第6条 — e-Gov法令検索(デジタル庁)
  8. 自動車規格目録2025年版(JASO Z006:1992セミトレーラ及びフルトレーラの直角旋回軌跡図の様式) — 公益社団法人自動車技術会
  9. 車両軌跡作図システムVer.4 — 株式会社フォーラムエイト
  10. 車両走行軌跡作図システムAPS-K for AutoCAD — 株式会社エムティシー
  11. 車両の旋回軌跡作図 — 株式会社シビルテック

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