AutoTURNの代替ツール:PathSweeper
PathSweeperは、ブラウザで動くAutoTURNの代替ツールです。掃過範囲の検討は無料で、登録なしでも標準車両4種類(一般的な寸法を入れた汎用テンプレートで、RBSV 2020の公式な設計車両ではありません)をお使いいただけます。Project Pass(1プロジェクトあたり€39の買い切り)を購入すると、6つの国別ライブラリの公式な設計車両70種類以上が使えます。内訳は、RBSV 2020の設計車両13種類すべて、イギリスの10種類(DB32、FTA 2016、LFBの消防車)、アメリカのAASHTO 2018の20種類、オーストラリアの24種類(Austroads 2023とAS 2890)、フランスのCERTUの20種類、スペインのNorma 3.1-ICの7種類です。対応する国と、メーカー車両およそ160種類は準備中です。あわせて、DWGの読み込み、DXFとDWGの書き出し、衛星写真の下図、スケールバー付きのA3検討図面もお使いいただけます。任意寸法の車両は、連結車も含めて無料で作成・保存でき、プロジェクトの図面で使うときにPassが必要になります。複数のプロジェクトで続けてお使いいただく場合は、1年ごとに解約できるAnnual Pass(年額€399)があり、組織向けにはTeamプランと、専用インスタンスを用意するEnterpriseもあります。以下に、何がどこまでできるのかを並べて比較します。
機能の比較
| 機能 | PathSweeper無料版 | PathSweeper Project Pass (€39) | AutoTURN(デスクトップ版) |
|---|---|---|---|
| 掃過範囲の計算 | ✓ | ✓ | ✓ |
| ブラウザだけで完結 | ✓ | ✓ | ✗ |
| インストール不要 | ✓ | ✓ | ✗ |
| 標準車両のテンプレート | 汎用4種類 | ✓ | ✓ |
| 任意寸法の車両 | 作成と保存 | プロジェクトで利用(連結車も) | ✓ |
| RBSV 2020の設計車両 | ✗ | 13種類すべて | ✓ |
| 国別ライブラリ(イギリス、アメリカ、オーストラリア、フランス、スペイン) | ✗ | 66種類(イギリス10、アメリカ20、オーストラリア24、フランス5、スペイン7) | ✓ |
| メーカー車両(MAN、Volvo、Scaniaほか) | ✗ | 準備中 | ✓ |
| 消防車(DLK 23/12) | ✗ | 車両エディタで作成 | ✓ |
| 塵芥車(Econicクラス) | ✗ | ✓ | ✓ |
| セミトレーラ連結車・センターアクスルトレーラ・連節バス | ✗ | ✓ | ✓ |
| PDFの図面の読み込み | ✓ | ✓ | ✓ |
| DWG/DXFの読み込み | ✗ | ✓ | ✓ |
| DXF/DWGの書き出し | ✗ | ✓ | ✓ |
| スケールバー付きA3検討図面 | ✗ | ✓ | CAD側で作成 |
| PNG/JPEG/PDF画像の書き出し | ✓ | ✓ | ✓ |
| アニメーションと動画の書き出し | アプリ内で再生 | ✓ | ✓ |
| プロジェクトのフォルダと30日間のごみ箱 | ✓ | ✓ | ✗ |
| 前進/後退 | ✓ | ✓ | ✓ |
| AutoCAD/BricsCADのプラグイン | ✗ | ✗ | ✓ |
| 3Dでの掃過範囲の検討 | ✗ | ✗ | AutoTURN Pro |
| 視距と速度プロファイルの検討 | ✗ | ✗ | ✓ |
| 経路の自動生成(IntelliPath) | ✗ | ✗ | AutoTURN Pro |
価格の比較
Basic
€0ずっと無料
成立性の簡単な確認や、社内での検討にちょうどよいプランです。
- シミュレーションは無制限
- 標準車両ライブラリ
- 図面のアップロード(PDF、JPG、PNG)
- PNG/JPEGでの書き出し
- クレジットカード不要
Project Pass
€391プロジェクトあたり・買い切り
このプロジェクトのすべての機能が使えます。
Annual Passの代金に充当できます。12か月以内に切り替えると、お支払いいただいたPassの金額が全額、初年度の料金から差し引かれます。
Basicのすべての機能に加えて
- 衛星写真の読み込み
- DXF/DWGの書き出し(CADでそのまま使える)
- AASHTO 2018(米国)の設計車両20種類すべて, 英国、豪州・NZ、ドイツも収録
- プロジェクトごとの請求書
- このプロジェクトの書き出しは無制限
Annual Pass
€399
/年
プロジェクト数は無制限・1年間
年間11件のプロジェクトから、こちらのほうが安くなります。
過去12か月にご購入いただいたProject Passは、最初の年額請求で全額が差し引かれます。
- Project Passのすべての機能を、すべてのプロジェクトで
- プロジェクトごとのお支払いは不要
- メールでの優先サポート
- 個別の導入サポート
Team
€699
1ユーザーあたり・年額
2ユーザーから
ライセンスを組織でまとめて管理したい企業向けのプランです。
1営業日以内に担当者が直接お返事します。
- Annual Passのすべての機能を、全ユーザーに
- 役割とシートを管理できる組織アカウント
- 請求の一本化(全ユーザー分を1通の請求書に)
- メールでの優先サポート
- GDPR第28条にもとづく標準のデータ処理契約
- プロジェクトと車両ライブラリの共有
Enterprise
個別見積
専用環境や個別実装が必要な組織向けのプランです。
メールをお送りください。担当者が直接お返事します。
- Teamのすべての機能
- Vehicle Studio:複雑な連結車両を個別に作成(特殊な組み合わせや積載状態にも対応)
- 諸元表をもとに検証して作成した自社車両を、車両セレクタに登録
- 専用インスタンスと専用データベースをドイツに設置:データの主権と安全性を確保
- 第三国への移転なし:委託先はすべてEEA域内
- 契約終了時にはオープンな形式で全データをお渡し
- 社内ネットワークからのみアクセス可能、ご要望に応じてSSO
- 個別に取り決めるデータ処理契約
- 業務に合わせた画面と、自社ブランドの適用
- チームへの導入サポート
- メンテナンス時間を取り決めたうえでの優先サポート
AutoTURN
定番のソフトAutoTURN Pro:1ユーザーあたり年額€1,420
販売元の公式ストアに掲載された定価です(デスクトップ版ライセンス、年間サブスクリプション)。2026年9月27日時点、税別。
すでにAutoTURN Onlineをご利用中ですか。請求書をアップロードしていただくと、PathSweeperの初年度を定価の半額でご利用いただけます。 乗り換えの案内を見る →
- CADプラグインとしての完全な統合
- 充実した車両ライブラリ
- DXF/DWGの書き出し
- 販売元による手厚いサポート
地域別のAutoTURN価格
TransoftはAutoTURNの価格をウェブサイトで公開しておらず、価格は公式ストアの中にのみ表示されます。下の表は、PathSweeperが対応するすべての市場について、AutoTURNデスクトップ版の年間サブスクリプションの定価(1ユーザーあたり年額、税別)をまとめたものです。2026年9月27日時点の内容です。
| 市場 | 請求通貨 | AutoTURN | AutoTURN Pro |
|---|---|---|---|
| ドイツ | EUR | €1,080 | €1,420 |
| アメリカ合衆国 | USD | $1,190 | $1,560 |
| イギリス | GBP | £970 | £1,280 |
| スイス | CHF | CHF 1,021 | CHF 1,338 |
| オーストラリア | AUD | A$1,380 | A$1,820 |
| カナダ | CAD | CA$1,330 | CA$1,750 |
| ニュージーランド | NZD | NZ$2,175 | NZ$2,852 |
| シンガポール | SGD | SGD 1,574 | SGD 2,063 |
| 中華人民共和国香港特別行政区 | HKD | HK$9,662 | HK$12,666 |
| 日本 | JPY | ¥193,753 | ¥253,996 |
| ノルウェー | EUR | €1,080 | €1,420 |
| スウェーデン | SEK | SEK 12,220 | SEK 16,020 |
| デンマーク | DKK | DKK 8,085 | DKK 10,598 |
| アラブ首長国連邦 | USD | $1,190 | $1,560 |
| サウジアラビア | USD | $1,190 | $1,560 |
| チェコ | CZK | CZK 26,866 | CZK 35,219 |
| ポーランド | PLN | PLN 4,820 | PLN 6,319 |
| インド | INR | ₹74,800 | ₹98,400 |
| エジプト | USD | $1,190 | $1,560 |
| 台湾 | USD | $1,190 | $1,560 |
| 韓国 | KRW | ₩1,701,998 | ₩2,231,190 |
| 中国 | CNY | 元 8,429 | 元 11,050 |
| ブラジル | BRL | R$6,506 | R$8,529 |
ノルウェーはEURで請求されます。アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、台湾はUSDで請求されます(これらの市場にはTransoftの現地ストア価格がありません)。
EURとUSD以外の価格は、販売元のストアが独自のレートで換算しており、時期によって変わります。いずれの金額もVATおよび売上税を含みません。
実際に適用されるのは、公式ストアがその地域で表示している価格です。ご不明な点があれば、購入前にTransoftに現在の条件をご確認ください。
無料版で足りる場面
次のような方であれば、無料版で基本的な使い方はひととおりできます。
- 住宅の計画で成立性をすばやく確認したい建築設計者の方
- 詳細設計に入る前に旋回半径を確かめておきたい土木設計者の方
- アッカーマン・ステアリングジオメトリを学んでいる学生や研修中の方
- ブラウザで使う軌跡図ツールが自分たちの進め方に合うかを試したい設計事務所の方
- 任意寸法の車両を無料で作成し、結果をPNG、JPEG、PDF画像で書き出したい方
Project Passが必要になる場面
Project Pass(1プロジェクトあたり€39の買い切り)が向いているのは、次のような場面です。
- RBSV 2020に沿った掃過範囲の検討が必要な建築確認の申請(塵芥車を含みます)
- RBSV 2020の設計車両が求められるプロジェクト
- 既存のDWG/DXFの配置図を読み込み、掃過範囲をDXFまたはDWGでCADに戻したいとき
- 申請書類に添付する、スケールバー付きのA3検討図面が必要なとき
- メーカーの諸元表から作成した任意寸法の車両を、プロジェクトの図面で使いたいとき(作成そのものは無料です)
AutoTURNのほうが適している場面
次のような場面では、今もAutoTURNのほうが適しています。
- AutoCADやBricsCADの中で掃過範囲を扱う、日常的なCAD作業
- CADのライセンス契約がすでにある大規模な設計事務所
- 車両と動きの組み合わせが何十通りにもなる複雑なプロジェクト
- 3Dでの掃過範囲の検討、視距や速度プロファイルの確認(多くはAutoTURN Pro)
- 定評のある販売元のサポートと、長期的な継続性が必要なチーム
チームと法人でのご利用
PathSweeperは組織単位でもご利用いただけます。Teamプラン(1ユーザーあたり年額€699、2ユーザーから)は、設計チーム全体をPathSweeperのクラウドにまとめるプランです。役割とシートを管理できる組織アカウント、プロジェクトの共有、共有の車両ライブラリ、GDPR第28条にもとづく標準のデータ処理契約が含まれます。データの取り扱いに厳しい要件がある企業には、Enterprise(個別のお見積り。専用環境の構築には初期費用がかかり、ライセンスとホスティングの条件は構成によって変わります)をご用意しています。専用インスタンスと専用データベースをドイツに設置し、第三国への移転はなく(委託先はすべてEEA域内)、データ処理契約は個別に取り決め、利用状況の計測は行いません。データ保護の要件が厳しい企業でも、ブラウザでの共同作業を続けていただけます。
立ち位置を正直に
どちらのツールがどういう位置にあるのかを、正直にお伝えします。AutoTURNは実績のある専門ソフトで、機能の幅が広く、長年にわたって磨かれてきました。車両ライブラリが対応する国の数も、PathSweeperよりはるかに多くあります。PathSweeperは、ブラウザで動く代替ツールです。ドイツ(RBSV 2020)、イギリス、アメリカ、オーストラリア、フランス、スペイン(Norma 3.1-IC)の公式な設計車両70種類以上、連結車もブラウザ上で作成できる任意寸法の車両のエディタ、CADの読み込み、DXFとDWGの書き出し、スケールバー付きのA3検討図面、動画の書き出し、ごみ箱付きのフォルダ管理を、ライセンス契約ではなく€39の買い切りのProject Passでお使いいただけます。公開前には、独自に開発した計算エンジンをAutoTURN Onlineの書き出しデータと突き合わせて確認しました。同じ走行線で比べたとき、掃過範囲の面積の差は0.5%以内に収まっています。消防車、3Dでの検討、視距の確認、CADに深く組み込んだ進め方が今すぐ必要であれば、AutoTURNが適しています。消防車については、PathSweeper側でも準備を進めています。
無料で始めるか、プランを選ぶ
標準車両4種類(一般的な寸法を入れた汎用テンプレートで、RBSV 2020の公式な設計車両ではありません)なら、無料で始められます。Project Pass(1プロジェクトあたり€39の買い切り)を購入すると、公式な設計車両のライブラリ、DWGの読み込み、DXFとDWGの書き出しが使えます。
よくある質問
何を重視するかによります。任意寸法の車両が大切で、ブラウザで完結させたいのであればPathSweeperです。連結車を含めて任意寸法の車両を無料で作成でき、プロジェクトの図面で使うときにProject Passが必要になります。ウェブでいちばん大きな車両ライブラリをお求めであれば、AutoTURN Onlineの規模(同社のサイトによると2,800台以上、2026年9月21日時点)に並ぶものはありません。3Dでの検討、視距、経路の自動生成が必要であれば、CADの中で動くAutoTURN Proの代わりになる軽いツールはありません。主要なツールを詳しく比べた記事は、ブログの車両軌跡図ソフトの比較をご覧ください。
Transoftは製品ページに価格を掲載しておらず、価格は公式ストアの中にのみ表示されます。2026年9月27日時点で、ストアに掲載されているドイツ向けのAutoTURNデスクトップ版の年間サブスクリプションは1ユーザーあたり年額€1,080(税別)、AutoTURN Proは€1,420です。アメリカでは同じライセンスが$1,190と$1,560です。ブラウザ版のAutoTURN Onlineは年額€630です。23の市場の価格表はこのページに掲載しており、機械で読めるJSONでもダウンロードできます。
はい。2026年12月31日まで、AutoTURN Onlineのお客様はPathSweeperのAnnual Passの初年度を定価の半額でご利用いただけます。乗り換えの案内のページでAutoTURN Onlineの請求書(発行から18か月以内のもの)をアップロードすると、その場で50%オフのコードが発行されます。コードは12か月間有効なので、ちょうど更新したばかりの場合にもお使いいただけます。2年目からはAnnual Passは通常の定価で更新されます。
プロジェクトファイルをそのまま開くことはできませんが、CADのデータを介して行き来できます。Project PassではDWGとDXFの読み込み、DXFとDWGの書き出しに対応しています。AutoCAD、BricsCAD、Civil 3Dにある既存の配置図を読み込み、PathSweeperで掃過範囲を求めて、結果をDXFまたはDWGで書き出し、CAD側で重ねてご確認いただけます。
はい。標準車両を使った掃過範囲の検討はずっと無料で、登録も、トラッキングのためのCookieも、第三者による計測もありません。有料なのは任意のProject Pass(1プロジェクトあたりの買い切り)だけで、車両ライブラリ全体、プロジェクトでの任意寸法の車両の利用、CADへの書き出しが対象です。多くのプロジェクトで続けてお使いいただく場合には、Annual Passもあります。
いいえ。無料の標準車両4種類(乗用車、小型貨物車、2軸トラック、路線バス)は一般的な寸法を入れた汎用テンプレートで、公式なRBSV 2020の設計車両ではありません。Project Passには、RBSV 2020の公式な設計車両13種類すべて(乗用車、トラックの各クラス、路線バスと観光バス、塵芥車、さらにセミトレーラ連結車、センターアクスルトレーラ、連節バス)と、車両エディタが含まれます。
計算はアッカーマン・ステアリングジオメトリにもとづいています。AutoTURNやRBSV 2020のテンプレートと同じ運動モデルです。無料の標準車両4種類は一般的な寸法を入れた汎用テンプレートで(公式なRBSV 2020の設計車両の寸法ではありません)、成立性の検討や妥当性の確認には十分にお使いいただけます。計算そのものは正確で、制約があるのは使える車両の種類です。公式なRBSVの設計車両、塵芥車、任意寸法の車両をお使いになるときは、Project Passをご利用ください。
ドイツには、追加できる消防車の設計車両がありません。ドイツの消防車はDIN規格に記載されていて、RBSV 2020には含まれていないためです。寸法はメーカーの諸元表から車両エディタに入力でき、イギリスのライブラリには消防車が入っています。連結車(セミトレーラ連結車、センターアクスルトレーラ、連節バス)は、2026年7月から完全に対応しています。最近では、DWGの書き出し、スケールバー付きのA3検討図面、動画の書き出し、30日間のごみ箱付きのフォルダ管理を追加しました。大きな更新は、おおむね4~6週間ごとに公開しています。
関連ページ
関連コンテンツ
トラックの軌跡図と最小回転半径:諸元表の値から所要道路幅を確かめる
トラックの軌跡図の作図手順と、諸元表の最小回転半径が何を測った値か。いすゞの公開資料、最外側のわだちで測る12m、任意寸法の車両での作図とDXF書き出しまで。
旋回半径の計算:車両の軌跡と掃過範囲を幾何学から理解する
旋回半径の計算を、アッカーマン幾何から手計算の例題まで順に解説します。掃過範囲の外側と内側を決める点、必要な5つの寸法、乗用車での計算例、検討の7つの手順、軌跡図に書くべき項目。
道路構造令の設計車両:4種の諸元表と最小回転半径
道路構造令第4条が定める設計車両4種(小型自動車・小型自動車等・普通自動車・セミトレーラ連結車)の諸元表、どの道路にどれを用いるか、車両制限令の一般的制限値との違い、そして諸元を図面で確かめる手順。